2012/07/27

写真の偏向


以前ツイッターでつぶやいたツイートのまとめです。
そういえば写真共有をいろいろしてみて気づいた事。iPhoneなどスマホ向けの所でウケる写真は似ている。でもそれ以外の場所でそれがウケるとは限らない。

自分は画面の大きさがそれに大きく影響していると思う。小さい画面ではメイン被写体がバーンとあった方がいいし、ゴチャゴチャした物は好まれない。

以前も書いたけど、写真をプリントする時にはプリントサイズによって濃度を変える。小さい方がクッキリと濃く焼く場合が多い。iPhoneでもそれは同じで、コントラスト、彩度高めの方がウケる。典型はHDRバリバリな写真だろうか。あれが全紙サイズになったらキツイ。

そういった理由で、iPhoneに最適化された場所にだけずっと居ると「いい写真」の基準が変わってくる。しかしそれは外では通用しないかもしれない。(自分は今、何時の間にか上がり過ぎた彩度を戻すのに苦労している)

簡単にかけれるエフェクト系のフィルタとかも麻痺し易いよね。だんだん強くなってきたりして。

ひとつの場所だとその偏りに気付かない。絵柄だけじゃなく、その内容も。

500pxでさえかなり偏りがある。例えばネイチャーだと、マクロ水玉とか長時間露光の風景とか。

IGでいうと、大御所達の撮り方に影響されて構図を作る人も多い。ご飯の撮り方←上からバーンとか観覧車の撮り方←斜めからバーンとか。ただ以前に比べて大分減ったように思う。そこにポピュラーというものの影響があるのかは言い切れないけど。
(追記:ポピュラーのような目立つ存在だと、それが「いい写真」だと判断しがちになりやすい。)

多くの人は自分の写真にオリジナリティを求めてるわけではないだろうから、「自分にも撮れたっ」でいいんだろうけど…もしかするともったいないことかも知れない。
(追記:ただ、真似をするということは大切だ。自分の写真を客観的に見る、いい判断材料にもなるし、小さな目標にもなる。)

その人の個性を平坦にしてしまうから。

もしかしたら、見た事のない世界を見せてくれるかもしれない。だから枠に囚われず…ひとつのスペースというだけでなく、写真というものの枠さえも外して欲しい。

ただあまり独創的だと一般ウケしない。ウケたいのなら普通の物を普通に上手く撮るのが必要になると思う。それが目的ならね。
(追記:自分が思うに、人はその人の枠内でしか物事を判断出来ないのだと思う。「笑いのツボが違う」のと同じ様に、自分の感性、知識外のことはなんだか良く分からない…という感じではないだろうか。)


via Twitter@ponhouse2006 (2012年05月19日)