2012/08/25

- オレ流写真論 (7) -「自分」のスタイルとは

写真を始めてしばらくすると、多くの人が他の人達と違う写真を撮ってみたいと思うようになると思います。
みんなと同じじゃ嫌だ…。目立たない…。
あれ?なんか個性個性と、こぞって探し求めてた10代の頃を思い出しませんか?

自分には人とは違う特殊能力があるに違いない。とか、
人と違う音楽聴いてる自分カッコいい!とか…。

生存本能で言えば、みんなと同じでは選ばれる確率が下がる。
更にみんなと同じ様に教育させられる事への反発…ということもあるかも知れません。
そんな意識が働いてかどうかは知りませんが、かなりの人達が若い頃にそういった厨二病(リンク:Wikipedia)と言われる、今思い出すと恥ずかしい黒歴史を真剣になって考える時があります。
あ、ちなみに自分は厨二病けっこう好きなのですが(笑)
自己を探し求めている最中…そんな風にも取れますね。

自分のスタイルにこだわる人達がいる。
自分のスタイルを否定するわけではありません。
ただ、先程も書いたように、まるで中高校生が自分探しをするかのように、男子だと黒っぽい服とサングラスで決めてみたり、女子だとファッション誌を見て憧れのモデルさんと同じファッションで揃えようとしたり…出来上がったそれは果たして自分らしいと言えるでしょうか。
周りから見ると、だいたいがアレ?という感じに見えたりするものですよね。
女子の場合はそれを元にして自分なりに考えて色々アレンジしたりして練習にもなるのですが、意外と男子は…きっとほんとはファッションにはあまり興味がないのでしょうね…(^_^;)


自分はこう思います。
そんな焦って自分を作ろうとしなくても、スタイルなんて自然と中から湧いて見えてくる物だと。

世の中の物は、ほとんど…いや全てと言っていいくらい、完全オリジナルなものなんてありません。
しかし少しだけ、既成の物にエッセンスを加えると素晴らしい物へと変化します。
いきなりオリジナルを!自分の写真を!と思わないで、まずは自分の好きな物を好きな様に撮り続けてみてください。
そのうち誰かが写真を見ただけで、あなたが撮った写真だと当ててくれるようになりますよ。